バーレーン対オーストラリアの試合を見て

昨日は録画してあったバーレーン対オーストラリアの試合を見ていました。
試合はどちらかと言うと終始静かな動きで、オーストラリアはまず失点しないようにSBが攻撃参加を自粛し、あまり攻めあがらずにミスの無いパス回しを心がけているような戦いでした。
それでも、バーレーンはジョンとファタディというナイジェリア出身の黒人選手のスピードで度々オーストラリアDFを振り切り、少なくとも3度の決定機を作りましたが、シュートは全てオーストラリアのGKに弾かれ、後半のロスタイムにGKのロングボールに対して2人の選手がヘディングでかぶってしまい、後ろに抜けたブレシアーノに決められて痛恨の敗戦。
確かに試合の内容としては完全にバーレーンのもので、オーストラリアはスピードに弱い弱点を露呈したように見えましたが、それでもGKの反応で結果的に無失点だったわけだし、数こそ少なかったもののSBが攻撃参加した時にはゴール前に長身の選手が3人は飛び込んできていて、試合運びはギリギリで相手の攻撃を跳ね返しているように見えながらも、ただアップアップしているわけではなく、チーム全体が冷静に試合の流れを読む目を持っているような怖さがありましたね。
とにかく日本がオーストラリア戦で必要になって来るのはまず先制点。そうすれば相手も前に出てくるので日本の小兵FWが効いて来る展開になるはずです。逆に、変に前がかりになってボールを取られ、サイドのスペースを突破されてしまうとウズベキスタン戦での失点のようなパターンに陥る可能性が高いと思います。
バーレーンもナイジェリアの選手が入ったことで、PA付近から一瞬でDFラインの裏を取る怖さが生まれ、日本は彼らに漫然と対応していたのでは痛い目に合いかねません。日本もカタール戦の勝利はひとまず忘れて、守備組織のさらなるシェイプアップと攻撃のスピードアップを心がけて欲しいところです。