アジア最終予選両グループの展望

カタール戦に無事勝利したことで余裕を持って(笑)、ついでに各グループの状況を見てみよう。
まず日本のいるグループ1は、言うまでも無く3戦全勝のオーストラリアが首位で2位が勝ち点7の日本。3位は勝ち点4のカタールだが1試合消化が多く、バーレーンとウズベキスタンが勝ち点1で並んでいる。
日本はカタールに勝った事で大きなアドバンテージは得たが、次のオーストラリア戦に負けてしまうとバーレーンとウズベキスタンで勝ったほうが勝ち点3差に迫って来てしまう。
ウズベキスタンは前回対戦した時でも分かるように、潜在的にはかなりの能力を有しており、謎が多いウズベキスタンアウェイを残している日本にとっては3位に上がって来られると嫌な感じである。しかも、アウェイで対戦する来年6月は厳しい日程での3連戦が控えており、最初のウズベキスタン戦で負けてしまうと一気に士気が崩れる可能性が無いとはいえない。
日本としては、最低限次のオーストラリア戦で引き分け以上を確保して、3位グループと1勝以上のアドバンテージをキープしておきたいところだろう。
そしてグループ2は予想通りの大混戦。UAEが1試合多くてまだ勝ち点1なので、実質的にはほぼ脱落という感じだが、他の4チームは最大で勝ち点3の差しかついておらず、まだつばぜり合いという状況だ。
ただ、この2試合を見ると韓国がUAEとサウジに快勝しているのに対し、イランは草刈場であるはずのUAEに引き分けと、勢いに若干の差がつき始めている感じだ。次のイラン対韓国で韓国が勝利するような事があれば、韓国としてはかなり有利な立場に立つことが出来そうだ。サウジも得失点差を考えると次の北朝鮮戦で負けるときつい。
いやしかし、こう書いてみると日本もまだまだ楽観できないことが良く分かるね(笑)。かつて大陸間プレイオフで圧倒的に下馬評有利だったオーストラリアが日本との死闘で疲弊していたはずのイランに負けたように、厳しい戦いを経験してきたほうが土壇場で力を出せる事を考えたら、絶対に3位で終わってはいけないはずだからね。カタール戦でもしっかり反省すべき事はチェックしないとと痛感した次第。