UCI自転車世界選手権2008男子エリートロード

なんか北京五輪代表に関しての問題点報告書が公開されているようですが、(2)の点を除けばここで私がクドクドと書いていたことばかりで、今更気付くなよって印象しか持ちませんよね。まあ、今までの協会の所業を考えたら気がついただけでもマシと考えたほうがいいのかもしれませんが(苦笑)。
さて、ヴェルタも終わったのでようやくフジ739のブンデスの戦評を・・・と言いたい所ですが、先の日曜日はまたも夜は自転車ロードレースの中継があったんですよね(笑)。
その世界戦の男子ロードですが、日本では自転車と言えばツールドフランスばかりが有名ですが、ヨーロッパではマスメディアに対するネームバリューはともかく、レースの権威としては世界戦のほうが格上だったりするぐらい、各国が力を入れているレースでもあります。サッカーに例えるなら、ツールを始めとするプロチームによるレースがチャンピオンズリーグだとすれば、世界戦は国別対抗という面でもワールドカップだと考えると分かりやすいでしょう。
今回のコースはイタリア・ヴァレーゼ郊外にある17.35kmの周回コースを15周するもので、前半に少し上り坂があって中盤に大きな上り坂、そしてそのまま下らずにゴール手前から緩い登りが続いてのゴールという、スプリンターにもステージレーサーにも可能性のある絶妙なコースで、これがレースの運命を左右しました。
レースはいつもの通り最初から数人による逃げが続き、3周を残した早めの段階で集団が吸収、その後はバッランやレベッリンといったイタリア勢を中心としてアタックが繰り返されました。このレースで引退を表明しているベッティーニは少人数での逃げからのスプリントを得意としているので、早く集団を分断してスプリンターを置き去りにしたいイタリアの思惑が見えましたが、バルベルデとフレイレというスプリント力を持つ選手を抱えたスペインや、スプリントに絶対の決め手を持つボーネンをエースとするベルギー勢がすぐさま逃げを潰す展開が繰り返されます。
しかし最終回の序盤の登りでアタックがかかると、何とバルベルデやフレイレ、ボーネン、そしてベッティーニといった有力国のエースが後ろの集団に取り残され、その集団の中もアシスト達がそれまでの度重なるアタックで疲弊してしまっていて追撃する事が出来ず、とうとう十数人による逃げが決まってしまいます。
先頭集団はけん制状態に入りながらも、時折ブレシェルやグリヴコといった伏兵によるアタックが繰り返されましたが、スペインで唯一先頭に残れたホアキン・ロドリゲスやアシスト役に徹していたイタリアのクネゴらがすぐに追撃して残りはもう3km。ところがここで途中で遅れて終わったと思われていたイタリアのバッランが絶妙のタイミングでスパート、クネゴはもちろん傍観に回り、ホアキン・ロドリゲスも余力が残されておらずバッランの逃げが鮮やかに決まり、地元の大声援の中、見事世界チャンピオンの座を手にしました。
ベッティーニは後続でガッツポーズを取りながら、最後は同じく引退を決めているエリック・ザベルと手をつないでゴール。偉大な2人の自転車選手にふさわしい美しいゴールシーンでした。対照的に、スペインチームは世界一の陣容を持っていながら、ベッティーニのマークに気を取られて自滅。ヴェルタの直後というスケジュールも体調に影響したのでしょうが、あまりに見せ場の無い世界戦に終わってしまいました。
日本勢の中では、新城選手が何とか22分遅れの77位ビリで完走。日本の選手にとっては厳しいコースと展開だっただけにまずまずの健闘と言えるのではないでしょうか。解散したUSポスタルにいた別府選手以来、日本人でトップチームに所属する選手はいませんが、下位カテゴリーでは日本人がステージ優勝したりと地道に頑張っているだけに、継続の一念で頑張ってほしいところです。

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