ツール・ド・フランス2008第12ステージ

やっぱとうとう例の問題が出ちゃったねえ・・・
リッコについては、とてもクライマーには見えない体型からしてジロで活躍した時に怪しいかもと思ってはいたけど、今回の検査は新しい世代のEPOにも対応できるようになったようで、どうもそれで引っかかったっぽい感じ。
今回のツールでは、どちらかと言うとリッコよりも突然山で活躍しだしたコーボのほうが怪しいと思っていたので、サウニエル・デュバルチームぐるみのドーピングだった可能性がありそう。それを恐れてかどうかは分からないが、サウニエル・デュバルはレース前にチームごと撤退。これで労せずエヴァンスはさらにマイヨジョーヌに前進か・・・
さて、何事も無かったかのように進む第12ステージは、逃げ集団が2人だった事と、スプリンター向けのステージと言う事で集団も逃げを常に視界に入れた形でレースが進み、集団を安定させる目的でわざとペースを落としたりしながら残り9km地点で逃げた2人をきっちり吸収。
その後はコロンビアやクイックステップなどが中心となって、単独のロングスパートを許さないようにハイスピードで集団を引っ張り、最後は平地の集団スプリントでは無敵の強さを見せるカヴェンディッシュが3勝目をマークした。
ポイント争いは、フレイレが5位で22ポイント、フースホフトが7位で19ポイントを積み重ねたが、キルシェンは16位で10ポイント止まり。その間にツァベルが総合ポイントで4位と地味に上がってきた。カヴェンディッシュもアルプスを乗り越えられればマイヨヴェールが見えてきそうだ。総合争いは当然変化なし。
第13ステージは、ピレネーからアルプスへと南仏プロヴァンスを横切るコース。おなじみのひまわり畑も出てくるだろうし、レースよりも風景が楽しみなステージではあるが、風が強いと集団の中切れが起きて思わぬ展開になるかもしれない。