ツール・ド・フランス2008第10ステージ

前半戦最大の山場であるオタカム頂上ゴールステージは、予想通り大きく総合順位を左右する戦いとなった。
オタカムの1つ前、トゥールマレーの峠でまずバルベルデとクネゴが遅れだし、後ろの集団ではケースデパーニュが中心となって追いつこうとするものの、CSCのフォイクト・カンチェラーラという平地のスペシャリストが鬼のように引きまくるメイン集団がどんどんと差を広げていき、オタカムの入口では2分30秒の差が付いてしまってバルベルデとクネゴはここで事実上の終戦。
オタカムでは、登りの序盤から頻繁にアタックが繰り返されるが、既に大半のアシストを失ってしまっているエヴァンスやメンショフは反応できず、メイン集団に3人ずつを送り込んでいるCSCとサウニエルデュバルから、やすやすとピエポリ、コーボ、アンディ・シュレックが抜け出して差を広げ始める。リッコはピエポリのアシストとしてメイン集団をマークしたまま。そしてマイヨジョーヌのキルシェンはここでメイン集団からも遅れてしまう。
エヴァンスはメイン集団を何とか引っ張ってペースを上げようとするが、他の選手もそれほど余裕が無いのか牽制の掛け合いになってなかなかペースが上がらない。そして最後はピエポリがシュレック兄を突き放し、遅れそうになったコーボを待ってから再度ペースを上げる余裕のアタックを見せて見事勝利。
これでマイヨジョーヌはエヴァンスの手に移ったが、シュレック兄が2分17秒の差をエヴァンスに付けたために総合ではわずか1秒差に縮まる結果となった。CSCはシュレック兄がエースとして固まるだろうし、コーボやリッコが総合順位でもトップ10に入ってきたサウニエルデュバルがピエポリを中心としてアルプスでも暴れまわるはず。コールとヴァンデヴェルデも地味にしぶとく食らいついている。
シュレックは最後のTTでエヴァンスに対して2分は遅れるだろうから、今はそれほど焦る必要は無いだろうが、いまいちアシストが頼りにならないエヴァンスやメンショフは気が気でないはずだ。これからアルプスで彼らにどんどん差を広げられるような状況になってしまえば、彼らも崖っぷちに追い込まれてしまうだろう。
それにしても、正直言って今回のツールは、ディルーカが暴れてコンタドールが君臨したジロに比べてスケールが小さいのは否めないね・・・昨年一昨年とあんな事があったので主催者のASOがドーピングアレルギーになるのは分かるが、チーム体制がほぼ一新され、去年から引き継いだのはスポンサー名のみの状況だったアスタナを排除するのはさすがにやり過ぎだろうに。
ま、とりあえず休養日をはさんで第14ステージまでは平坦基調のコースが続く。ピレネーで体力を温存した逃げ屋の活躍が楽しみだ。

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