キリンカップ2008 日本-コートジボワール(1-0)

まあ簡単に言うと、岡ちゃんらしく最大公約数のチームは仕上げてきたのかなと。
長友の起用がサプライズと取られていたようだが、今日のメンバーでは中村憲を押しのけて入った岡ちゃんの愛弟子である今野を除けば(笑)玉田や大久保、楢崎といった国内組は今のJリーグのベストに近いメンバーであり、彼らがそれほどポジションを崩すリスクを犯さずコンパクトな守備を保つ事を最優先にすれば、コートジボワールに対してもこういう試合が出来るという意味では価値があったように思う。
しかしその価値は守備の面だけであって、攻撃では日本の選手が決定機を作れたのは点を取った場面ぐらいで、あとは高い位置でボールを奪えても他の選手のフォローが遅く、シュートに持って行けるところまで持ち込んだ時にはコートジボワールの選手に寄せられているといった場面の連続だった。松井も、ほとんど前を向いて得意の変態ドリブル&切返しや最近目立っているゴール前への飛び込みは見せられなかったしね。
まあ、オシム時代も最初は守備の構築から入っていたのは確かで、岡田ジャパンの初戦とも言えるこの試合でパーフェクトな内容を求めるつもりはもちろん無いが、岡ちゃんに与えられている時間ははるかに短いわけだから、次のパラグアイ戦では固い守備を誇る相手に対して、どれだけシュートまで持っていける形を作れるのかという部分について厳しく見ていく必要があるだろう。
とりあえずこの試合で語れるのはこれぐらいかなあ。次はもっとワクワクさせてくれる内容が見たいね。