スコットランド・プレミアリーグ セルティック-アバディーン(1-0)

レンジャーズとの直接対決に挟まれた試合とあってか、プレイは実に低調で勝ち点3が取れた事だけが収穫といった内容だった。
この日のCHは久々先発のドナーティとロブソンだったが、レンジャーズ戦で好プレイを見せたロブソンは、この試合になるとうって変わってやたらと前に行きたがり、中村はサイドから中に入ってプレイする事が多いので真ん中で交通渋滞を引き起こし、ドナーティは相変わらずイタリア人とは思えない守備センスの無さを発揮、アバディーンが契約延長をしていない選手を起用しなかったおかげで決定的なピンチは少なくて済んだものの、これも久々のバルデがロングボールで勝てていなかったらどういう結果になっていたか分からない。
もちろん攻撃でもチグハグさが目立ち、レンジャーズ戦の広く大きな展開はすっかり陰をひそめ、各選手がコネては足元にパスをつなぐばかりで、ボールを持っている割には選手が動いていないのでサイドにスペースが空かず、SBが切れ味の鋭い上がりを見せるような場面はほとんど作れなかった。まあ、怪我で調子が戻っていないヒンケルはともかく、ウィルソンやネイラーも欧州で戦うには厳しいので、CH同様このポジションも来期のネックだろう。
中村については、他の選手に比べるとコンディションは良さそうで、この試合でもゴール前に飛び込む場面が多くてゴールにからもうという姿勢が見られたのは良かったが、一度完璧にサマラスに対してスルーパスを出した場面では、出した後にうっとりするように足を止めてしまっていたのは残念。ああいう味方が前に少ない場面こそ飛び込まないと。
ぶっちゃけ試合そのものよりも、オールドファームを見てきた解説の岩本氏の土産話のほうが面白かった(笑)。ベンチ入りした水野は出番が無かったけど、それなりにチームに溶け込んでいるそうで何より。レンジャーズとのデッドヒートが最後まで続きそうなので今シーズンの出番は難しいかもしれないが、是非大量点を取れた試合で一度は使って欲しいね。