スコットランド・プレミアリーグ第31節 グレトナ-セルティック(0-3)

試合結果こそ0-3の快勝だったが、勝ち点10取り消しのペナルティがあったとは言え、ここまでダントツの最下位であるグレトナ相手に、前半終了直前にロングボール一発でようやく先制点を取れた内容はお粗末というしかない。
今シーズンのセルティックの悩みは、とにかくベストメンバーが未だに決まらないCHの組み合わせにあり、この試合ではブラウンとロブソンが組む事になったが、やはり急造コンビでは攻撃がスムーズには行かず、パスは回せるけれども手数が増えて攻撃が遅くなり、前半は完全に攻撃が停滞していた。
後半になってグレトナの運動量が落ちてスペースが出来始めるのと同時に、ロブソンが上がって中村がCHの位置で展開するような形が出てから攻撃にリズムが生まれたが、本来は第1CHとして今までレノンがやって来たDFラインの前で攻撃を摘み取る役割だったはずで、いくらこれで攻撃がうまく行っても、中村が中盤の底でレンジャーズ相手にどうにか出来るとは到底思えない。
とは言え、ハートリーとブラウンは完全に役割が重なるしドナーティはスランプ状態、スノは第1CHには一番適任だとは思うが、あまり積極的に使われないところを見ると、致命的なミスパスをする癖が抜けきれてないのか、何にしてもブラウンが外せない以上どれも帯に短し襷に長しである。
また、得点を取ったとは言えフェネホール・オフ・ヘッセリンクとマクドナルドの足元に全くボールが収まらないのも問題がある。そういう意味ではサマラスが非常に良かっただけに、勝ち点3を取れないとシーズンが終わってしまう次のオールドファームダービーに向けて、どこまでしっかりした準備が出来るのかが問われるだろう