J2第3節 仙台-福岡(1-0)

両チームともに、バランスの取れたポジショニングでシンプルにワンタッチ、ツータッチでパスを回し、しっかりボールをつなげてゴールに迫るチーム作りが出来ており、点数以上に見ていて楽しい試合だった。
が、これでJ2を勝ち抜けるだけの強さがあるかと言われると微妙なところで、バランスサッカーでJ1に君臨する鹿島あたりに比べると、サイドチェンジのスピードと精度、パスのスピードとワンタッチパスの頻度、選手個々のドリブルやボールキープによる溜めのレベルが一段階低く、バランスチームが陥りがちな単調さという面が見え隠れしたのも確かだった。
こういうチームにアクセントを加えるには、テクニックやスピードがある外国人FWが一番なのだが、債務解消に苦しむ仙台はそういう面ではかなり厳しいし、福岡も面子が若手のハーフナー・マイクと6月までの契約になっているグリフィスではどこまでフィットできるかは怪しい。
ま、J2の他の試合をまだ見ていないので、この2チームの完成度が圧倒的に高ければ別に問題は無いんだけどね。戦力を落とさなかった広島がJ2では頭ひとつ抜けていそうなだけに、どちらも出来るだけ得点力をつけて行きたいところなのは間違い無さそうだ。