イタリア・セリエA第18節 ミラン-ナポリ(5-2)

まあナポリはミランのアレシャンドレ・パト祭りの生贄みたいなもんだったね(笑)。
そのパトよりもまず言及しないといけないのは、ミランがいつものクリスマスツリー布陣ではなくてロナウドとパトの2トップを並べた4-3-1-2にした事だ。
ロナウドは髪型も含めてサッカー選手と言うよりはソウルシンガーのような相変わらずの太り方だったが、トラップからターンのスムーズな流れ、シルキーなパスやシュートとさすがのテクニックを見せ付け、途中まではカカーやパトを黒子に回す貫禄を見せ付けていた。
2トップになって前線にスペースが無くなった分、カカーの爆発的なドリブルはあまり見られなかったが、テクニックのあるブラジルトリオにセードルフがからんだゴール前でのパス回しはナポリDFを完全に翻弄し、今までとは比べ物にならない得点力を発揮するようになった。
ただ、当然守備は薄くなる上にスピードに欠けるCB2人と中盤の底にいるピルロだけでは、ずんぐりした体型と無造作な長髪でアキバオタクのような風貌の(笑)ラベッシが牽引するナポリのカウンターは防ぎきれず、2失点を喫してしまったのは今後の課題だろう。
さて肝心のパトだが、最初はやたらとシュートを狙ったりロナウドやカカーに遠慮する部分はあったが、1トップになってからはとたんに生き生きとし始め、高いアジリティと当たり負けしないボディバランス、ゴールに向かう直線的なドリブル、どんな体勢からでも打てるシュート能力を発揮して並の才能ではない事を証明した。決定力はまだ先輩には負けるが、それも経験で解消されるのは間違い無い。
しかしこんな才能がどんどん出てくるブラジルはほんとに凄いねえ・・・