北京五輪アジア最終予選グループC ベトナム-日本(0-4)

オシム倒れるの報から頭真っ白、先を考えると目の前真っ暗状態は続いているのだけれど、自分がオシムの立場だったとしても、選手やファンが思考停止状態になる事は望まないと思うので、ひとまずオシムは無事復活すると信じて頭を無理やり平常状態に戻すようにする。
さて、崖っぷち五輪代表のベトナム戦だが、2度目の本田のPKが決まっていればという気持ちはあるが、まずまず現在の彼らなりに自分たちがやれる事をやった試合だったように思う。それがオシムが倒れた後にやっと発揮できるようになったのは皮肉としか言えないけれどね。
オシムサッカーってのは戦術的には実に簡単な事で、相手が縦に入れるボールには必ずクサビにチェック、ボールの前にいる選手はカバーリングに参加、マイボールになればいち早くスペースへと飛び出す、これをひたすら繰り返すことで連携や自信を生み出していき、ベースの強さを高めていくわけだ。
その観点から言えば、試合が一本調子なところとか飛ばしすぎで後半グダグダになってしまう点も含めて(笑)、今日の試合でようやく反町ジャパンはオシムサッカーのスタートラインに立てたのだと思う。まだまだ連携はバラバラだしミスや判断力不足も非常に多くてベトナムに決定的なチャンスを3回以上は与えたけれど、少なくとも今までには無かった戦う気持ちがプレイに現れていたのが収穫だった。
サウジとカタールの試合が終わらなければ展開は読めないけれど、是非ともこの試合で見せた姿勢を忘れずに次の最終戦に望んでもらいたいところだ。