ユース世代のスキルと欧州遠征代表選考

昨日はJリーグの試合を見ようかと思っていたのですが、猛暑復活で精神的にも肉体的にもバテていたのでG+で録画しておいた、インターハイサッカー決勝の市立船橋対星陵の試合をのんびりと眺めていました。
この試合やU-17W杯を見ていても、日本のユース世代の止めて蹴る技術は数年前よりも明らかに向上していて、特にトラップからパスへと移行するスピードは、世界と遜色が無いレベルまで来ているように思います。ベースとしてはもちろんパスサッカーがメインですが、ドリブルを得意とする選手も少なくありません。
逆に、まだまだ大きな差があると感じたのは守備での個人技術。イタリア人が見た日本の高校生の問題でも指摘されているように、1対1の守備で抜かれて走り回り、疲れた状態で低い位置から攻撃を組み立てたのでは、いくら攻撃能力が優れていても得点にはつながりません。
今度の欧州遠征で、オシムがまた千葉勢を選んだ事に対する世間の評価は相当ネガティブですが、日経のインタビューを交えた記事を見てみますと、やはりスキルの不足をカバーするためにどうするのかという部分で苦悩している事が分かります。
ユース世代でもそうですが、なかなかカメルーンやナイジェリアといった国と対戦して、スキルを真剣に問われる機会が作れないのが日本の現状なわけで、一概に日本の育成の問題とは言い切れない難しさがありますよねえ。