コパ・アメリカ グループB ブラジル-チリ(3-0)

結果こそブラジルの快勝だが、ここまで出来の悪いブラジルを見たのは本当に久しぶりだ。
36分にPKで先制はしたものの、83分の追加点までブラジルの決定機は実にゼロ。ブラジルが前を向いてボールを持ったらすぐさま体を当ててファールを奪うチリのダーティーさに全く攻撃のリズムが作れず、ひたすら足元でつないでボールを回すだけで最前線のヴァグネル・ラヴにまでボールが渡る場面は皆無だった。
守備でも、ゴンサレス、バルディビア、スアソといったチリ攻撃陣のスピードに振り回され、2~3回クロスからどフリーでヘディングされる場面を作ってしまっていて、これが1つでも決まっていれば、初戦を勝利していて負けなければ良い立場のチリから勝ち点3を奪う事は相当困難になっていたはずだ。
FKに飛び込んだブラジル選手を引き倒したPKの場面も判定としては微妙で、その前にアフターチャージでマイコンを負傷退場に追いやったチリのプレイが審判の心証を悪くした可能性はあったにせよ、多分にラッキーな面があったことは否めないだろう。
まあ、ブラジルのスロースターターぶりはいつもの事なので今後どんどん調子を上げていくかもしれないが、さすがにちょっとアルゼンチンには勝てそうにないだろうね。