J1第18節 横浜FC-千葉(0-1)

招待券効果のおかげとは言え43117人の観客を日産スタジアムに集めた横浜FCとしては、結果も内容も実にもったいないとしか言いようの無い試合だった。
横浜は平本と難波というスピードと運動量に長けた2トップになった事で、攻撃に転じると千葉のマークが追いきれず、サイドを中心にたたみかける攻撃を仕掛ける事が出来、平本がフリーで抜け出したシーンやチョン・ヨンデがクロスからバーに当てる素晴らしいボレーを放つ場面はあったのだが、あまりにそういう機会が少なすぎた。
決定力のあるFWも良いフリーキッカーもいない横浜としては、引いて守ってカウンターだけではJ1で勝ち抜くことは難しいわけで、いかにして高い位置でボールを奪うかが勝敗のカギになって来るのだが、同じ下位の千葉相手にべた引きになってしまっているようではどうしようもない。やれば出来るというところをこの試合でも何度か見せていただけに、選手のメンタルが前向きになればまだまだ残留に望みが出てくると思うのだが・・・
千葉も、横浜が引いてしまっていたとは言え、前半9分にワンツーからPA内に進入した山岸がゴールを決めた時以外は、どうにもぱっとしない試合運びになってしまっていた。フォーメーションを巻の1トップにしてサイドの強化を図ったのだろうが、水野が単独で突破した場面は何度かあったものの、コンビネーションによる崩しはなかなか見せられず、監督の意図どおりにはなかなか行かなかった。
ストヤノフがいないせいもあるのか、横浜FCのカウンターに対するマーキングもあいまいで遅さが目立ち、今日は勝ったとは言えまだまだ残留争いから抜け出せる手ごたえをつかんだとは言えない状況である。