J1第15節 清水-横浜Fマリノス(1-1)

攻撃がロングボール中心の組み立てか、コレクティブなショートカウンターかという違いはあるが、ともにボールを奪ってからの速い攻撃が特徴のチームだけに、ミスが多くて総体的な質と言う意味では誉められない試合だったかもしれないが、若手もたくさん見れたし、Jリーグらしくないスピーディな展開が続いて結構楽しめた。
結果はドローとなったが内容的には清水が上回っており、ポストプレイをこなす大島がいない事もあってか、横浜の攻めが中盤でボールを奪えないとなかなかフィニッシュまでつながらなかったのに対し、清水は2ラインディフェンスで横浜を網にかける時と、前線からボールを追いまわすプレスを仕掛ける時の使い分けがうまく、ロングボールによる組み立てにフェルナンジーニョのボールキープがうまく組み合わさって、メリハリのある攻撃が出来ていた。
ただ、両チームともに山ほどあった決定機を活かせてなかったのはちと寂しいところ。清水の岡崎は1点こそ取ったもののそれ以上にチャンスの数は多かったし、矢島や斎藤にしても、能力的には大変いいものを持っているだけに、代表入りを視野に入れるのならば、今後は決定力をつけて行く事が求められるだろう。
ま、逆に言えば守備がややお粗末な試合ではあったんだけどね(笑)。栗原の退場はまったく正当なジャッジだったし、清水も試合を支配していた割にはバイタルエリアを使われる回数が多すぎた。これから夏も本格的になって、体力的にますます厳しくなるだろうが、それでも攻めの姿勢を崩さずにプレイして欲しいところ。