フランス・リーグアン第38節 ニース-ルマン(3-3)

フランスリーグアン最終節の試合。
立ち上がりはフランスらしいコンパクトなプレスの掛け合いでサイドを中心に攻め手を探るような試合だったが、前半30分のPKをきっかけとして度々小競り合いが起こる荒れた展開となり、皆攻めに気持ちが行ってしまったのかラインは上げていても中盤のチェックがおろそかになって、サイドを破り~のスルーパス決まりまくり~ので点がボコボコ入る大味な試合になってしまった。
松井はこの試合でもトップ下で出場。グラフィチのサイド突破からのシュートをGKが弾き、そのこぼれ球を押し込むごっつぁんの3点目を決めたが、2失点目の起点になってしまったポストプレイのミスを始めとしてボールキープにミスが目立ち、決定機も2度決められずで得点が無ければ戦犯扱いされても不思議ではなかった。
とは言え、ボールが集まらなければミスが起こらないのも確かで、それだけ松井が積極的にポストプレイやスペースへの飛び出しを仕掛けていたからこそ最後の得点につながったわけで、ミスで消極的にならずにこの姿勢を貫きつつ課題を克服していくべきだろう。
今期の松井は、腰痛による欠場が多かったり、ルマンの戦術に合わずにリザーブリーグに落とされたりであまり良いシーズンを過ごしたとは言えないが、最後の最後でトップ下での可能性を感じるプレイを見せてくれたのが救いだった。残念ながら今回も代表には選ばれなかったが、まずはオフでしっかり体調を整えてシーズンをフルで戦える体を作って欲しい。