アジアCLグループF 川崎-全南(3-0)

こちらは浦和とは全く対照的に、川崎がリーグ戦での好調を証明するかのような見事な内容と結果を出した試合となった。
試合はまず、もう後が無い全南が当然のごとく最初からフルパワーで攻めに出てきたが、川崎は引き気味ながらも各選手が落ち着いた対応を見せ、奪ったボールを確実に前線までつないでカウンターのチャンスを作り出そうとする展開に。
そして25分に、川崎は中盤でボールを奪って中村が一瞬のためからオーバーラップしてきた村上にスルーパス、折り返しのこぼれ球をジュニーニョが落ち着いて決めて幸先良く先制点をゲットする。
そこからはさらに全南の攻撃が縦に早くなるが、川崎はやはり危なげない守りからカウンターを繰り出し、ジュニーニョらの決定機は得点にならないものの主導権は完全に川崎が握ったままで前半を終了する。
後半になると連戦の疲れもあってか、さすがに川崎もペースが落ちて中盤でプレスがかからなくなり全南にセカンドボールを支配される。が、前線の3人だけでカウンターを作れるのが川崎の強みで、32分にカウンターからジュニーニョが左サイドを個人技で突破、折り返しをチョン・テセがごっつあんゴール、42分にリプレイのようにカウンターからジュニーニョ、チョン・テセで勝負あり。
もう一試合のアレマ・マラン対バンコクはアレマ・マランが勝利を収めたために、川崎は次のアレマ・マランに1点差で負けても1次リーグ突破となり、ほぼこれで勝ち抜けは決まったと言える。我那覇の件は残念だが、チーム状態は非常によいのでマイナス思考に陥ることなくコンディションを維持してもらいたいところだ。