ドイツ・ブンデスリーガ第21節 バイヤー・レバークーゼン-フランクフルト(2-2)

いやしかし、ルマンの試合の後ならどんな試合でも楽しく見られるなあ(笑)。それはともかくとして、フランクフルトにとってはいろんな意味で誤算が重なった試合だった。
レバークーゼンは最近の試合で失点が多いのだが、この日もそれを象徴するような出来で、DFラインが非常に高い割にポゼッションが拙く、中盤でボールを奪って早く攻めるしか得点の芸が無いフランクフルトの試合運びにまんまと引っかかり、高原やマイヤーの飛び出しを食らってピンチを連発してしまう。
そして28分に、DFラインを割って飛び出した高原の足元をGKブットがPAエリア外で引っ掛けてしまいレッドカード。しかし、これがフランクフルトにとって最初の誤算となった。さらには、39分にセットプレイからヨネスが自陣ゴールに見事なダイビングヘッドを決めてしまう。
42分にキルギアゴスがCKからヘディングを決めて同点に追いついたものの、後半は1人少なくなったレバークーゼンが引いてしまい、中盤の精度やアイデアに欠けるフランクフルトはすっかり攻めてを失ってしまった。それでも、84分にマイヤーが右サイドでの飛び出しからシュートを決めて一旦はリードをしたものの、ロスタイムにDFのクリアをチャージされて、折り返しを決められ同点で試合終了。
もし高原の飛び出しにGKが触っていなければ、松井の例はあったかもしれないが(笑)シュートは決まっていた可能性が高く、ビハインドになったレバークーゼンがさらに攻めに出て、フランクフルトにとってはより戦いやすい状況になっていただろう事を考えると、フランクフルトにとっては皮肉なレッドカードとなってしまったと言える。
フランクフルトは攻撃が手詰まりになってから、高原に代えてアマナティディスを投入したが、フランクフルトの中盤の選手よりもまだ高原のほうがパスセンスがあると思われるだけに(笑)、高さのあるマイヤーと高原の位置を代えるような采配があってもいいのではないだろうか。