イングランド・プレミアリーグ第24節 リバプール-チェルシー(2-0)

優勝争いの行方を左右する大一番の第1弾・・・と言うには、快勝で喜んでいるだろうリバプールファンの方々には悪いが、正直それほど見所があった試合ではなかった。
原因は言うまでも無くチェルシーの守備のお粗末さで、マケレレ、テリー、カルバーリョといった守備の土台がごっそり抜け落ちて、エシェン、パウロ・フェレイラを急造CBに仕立てて乗り切ろうとしたのだろうが、1点目のクラウチの頭からカイトの頭トラップ一発で交わされた場面はあまりに不用意だったし、その後も何度かラインコントロールの穴を突かれてピンチを作るなど、全くいつものチェルシーらしさが見られなかった。
攻撃でも、ロッベンが怪我で早々に退場してからは、ボールは支配すれども可能性が見られた場面はドログバに長いボールを放り込んだ時ぐらいで(それでもシュート体勢まで持って行けるドログバが凄いんだが)、右のカルーもリバプールにサイドのスペースを消されてフェイエ時代の輝きは微塵も見られず、2点目以降はリバプールにほとんど抵抗も出来ずに敗戦となってしまった。
まあ、それだけリバプールのコンパクトな守備が見事だったんだけど、こんな90分間ろくにスペースも生まれない試合だったので、バラックやジェラードにもほとんど見せ場なしに試合はおしまい。しかしベンチにいるシェフチェンコはもったいないね。