イタリア・セリエA第11節 ミラン-ローマ(1-2)

中村を擁するセルティックについてのアクションコラムを考えていた時に、CL決勝トーナメントの相手であるミランについても見ておく必要があるかなと思ってピックアップしたのだが、ミランの内容うんぬんよりも、ローマが見せるサッカーのアバンギャルドさに目を奪われてしまった試合だった(笑)。
ローマはなんとトップ下が本職であるトッティが1トップとして前線に張り、その下にマンシーニ・ペロッタ・タッディという、本来はサイドで仕事をする選手を並べると言う、かなり思い切った選手起用をしている。しかし試合が始まると、この布陣が意図するものがすぐにはっきりと理解できた。
通常であれば、1トップの選手は最前線に位置してDFのマークを背負ってポストプレイをしたりハイボールに競ったりするのだが、トッティはDFの裏に飛び出すか中盤に下がってボールを受ける動きが中心で、トップ下の3選手がボールを受けるトッティをすぐさま追い越して、トッティの持ち味である自在なワンタッチパスを受けて早い攻撃につなげているのである。
相手にしてみたら、中盤まで戻るトッティをマークしていたらDFラインが崩れてしまうし、トッティをフリーにしたらラインの裏へどんどんボールを送り込まれてしまうしで、非常に対応がしづらい事は明白だ。しかも、一旦裏へ抜けられてしまうとトッティへの注意が散漫になってしまうので、PA内にやすやすと侵入を許してしまう羽目になる。シュートの才能もぴか一であるトッティに対して、こういう対応は致命傷以外の何物でもない。
もっとも、オシムサッカーの先鋭化とも言うべきローマのサッカーは、当然ながらトップ下の選手に非常な運動量が要求され、実際にこの試合でも途中は攻撃面で息切れの場面を作ってしまっていたのだが、さすがサイドで働けるだけあって3選手は完全な電池切れにはならず、パスを大きく回してポゼッションするミランに対して、最後までしっかりとした対応を見せていた。
しかしミランも負けたとは言え、オリベイラとジラルディーノがフィットしていなかっただけで、チャンスの数としてはローマを圧倒していて、ローマ以上に守備が弱くてパスミスが多く、ローマほど攻撃が早くなくて前線も弱いセルティックでは、ぶっちゃけ勝ち目は無いなあと思わされた試合でもあった。原稿じゃ、希望は十分にあるとは書いたんだけどね(笑)。

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