今日の戯言

昨日は帰ってからひたすら眠くてスカパーの録画予約もせずに寝てしまったので、今日の更新のネタになるような試合を見ることが出来ず、これは今日は更新できないかなと思ってネットをいろいろ見ていたら、やたらとカピタン退任デモに関する話題で盛り上がっていたのでちょっと驚きました。
私自身のスタンスとしては、カピタンは電通と組んで「自由で強くなるジーコジャパン」という旗の下、トルシエ時代の完全否定も加えれば8年間を無駄にするビジネス(<>代表強化)をやらかした張本人であり、その罪としては万死に値するとは思っていますが、良くも悪くも現在の協会のパワーバランスを一手に握った人物であり、彼の失脚がもたらす混乱が必ずしもオシムにとって望むべき事ではないように受け取れている今は、即レッドカードと唱える気持ちまでには至っていません。
ただ、カピタン退任デモ反対派が述べる、解任の理由が論理的でないとか、代案が無いといったような一見論理的に見える批判はまさにくだらないの一言に尽きますよね(笑)。
日本代表といった非常に大きなマーケットパワーを持った存在を変革するには、とにかく世間に対する注目度、すなわち一般ピープル≒スポンサーのお得意様が感じる印象が一番の問題になってくるわけですよ。とにかく、論理的な理由はどうあれ悪者である理由が一つでも存在し、それがマスコミにとってキャッチーであるならば、トルシエの場合を見ても簡単に世論は動いてくれるわけで、まずマスコミを利用する手段の一つとしてデモという形が行われる事は、ひとまず世間にアクションを起こす行為として偉大で効果的な行動であると思っています。
つまり、カピタンに全く後ろ暗い部分が無くてデモに反対であればただ黙殺すればいいわけであって、わざわざ反論をしてしまう事がどれだけ無意味かという事に彼らは気づいていないんですよね。しょせん、ネット上での論争などはその問題に関して興味がある人間にしか注目されず、興味がある人間は既にその問題に対して意見を持っているわけで、いくら何万ヒットのアクセスがあろうがデモの注目度とは全く次元が異なる力でしかないわけですよ。
とりあえずネット上でのカピタン解任派と続投派では既に勝負がついており、舞台は協会を取り巻くマネーパワーや学閥と、ネットと一部マスコミを含んだ解任派との戦いに移っていると言えるでしょう。そしてそこに最も大きな影響力を持ってるのが現時点ではオシムだという事は確かであり、既にオシムはマネーパワーを無視した選考を行っている事を考えると、カピタン解任反対派(笑)は、オシム失脚&スター大好き新監督採用への論陣を張ったほうがいいように思いますけどねえ。ジーコもオシムも肯定なんていう態度でいると、後から大きな論理破綻を起こしますよ(笑)。