ツールドフランス第14ステージ

このステージでも序盤から6人の逃げが決まり、フォナックに比べるとマイヨジョーヌを守るモチベーションが高いケースデパーニャが集団をコントロールした事もあって、一度は4分半の差がついてこの日も逃げ切りかと思わされたのだが、残り40kmを切ったところで逃げ集団の中でケスラー、ベルブルッヘ、カニャダの3人が落車に巻き込まれた形で脱落、これでゴール争いはもちろん最後の2級山岳での山岳賞争いにおいしさが出た事もあって、各チームの動きが激しくなって面白い展開へと激変したステージとなった。
その中で、最後は地元フランスのフェドリゴが曲者コンメッソとの一騎打ちを見事に制した形になったが、刻一刻と迫る集団との差を意に介さずにスプリントに集中した姿勢といい、スプリントでの勝負強さと言い2年前に大活躍したヴォクレールに続いてなかなか面白い選手がフランスに生まれたことは非常に嬉しい話だ。ジャラベールやヴィランクといった看板選手が引退した後のフランスの自転車界を引っ張る存在になっていって欲しいところである。
さて、明日はいよいよツールドフランスの大看板であるラルプデュエズの出番である。今年はメンショフのいるラボバンク勢が好調なだけに、例年何故かやたらとこの登りで目立つオランダの観客がますますヒートアップしそうだが、実質的なリーダーがいる割には消極的なフォナック勢よりも、白い歯で頑張るボーヘルトらラボバンク勢の活躍を、個人的には期待したいところだ。