ツールドフランス第10ステージ

山岳ステージのスタートとは言え、最後の1級山岳の登りからゴールまで40kmの下りがあったステージだったので、総合争いの選手やクライマー達に大きなアタックというものは無かったが、、今後のチーム戦略という意味では非常に興味深い駆け引きがあって、派手さは無いけれども見ていていろいろと楽しめたステージだった。
普通は、総合トップの選手、つまりマイヨジョーヌを着た選手がいるチームが集団の先頭に出て、総合争いにからんで来るような選手の逃げを潰したり、ペースをコントロールして集団を安定させたりという仕事をするものなのだが、マイヨジョーヌのゴンチャールを擁するTモバイルチームが一応集団の前を固めてはいたものの、それほど強固なコントロールを行わなかったので、逃げた集団の中にいたデッセルとメルカドを7分半の差までしか詰められず、結局2分半の差でデッセルにマイヨジョーヌを奪われる事になってしまった。
とは言え、山岳に弱いゴンチャールのマイヨジョーヌがいつかは無くなるのはチームにとっては既定の話であって、実際このステージではゴンチャールはアシストとして働いていたわけだが、アシストのマイヨジョーヌをわざわざ守るためにチーム力を使う余裕はTモバイルには無かったはずで、明日の頂上ゴールステージに向けて誰かにマイヨジョーヌを渡したかったのも事実だろう。
しかし、デッセルはともかくとして去年のヴェルタで総合10位になった力を持つメルカドが、ランディスから2分の差をつけての総合2位にまでなってしまったのは、このステージでは逃げを追う仕事を完全にTモバイルに押し付けてしまった、実質的なリーダーであるランディスを擁するフォナックにとっても、今後は痛いとげになってくるかもしれない。
さて、次は超級山岳が1つ、1級山岳が4つ、そして最後は頂上ゴールと、文字通り最大の山となる決戦のステージである。ここで、優勝争いに残る資格のある選手がはっきりと選び出されるであろう。マヨやクネゴといった有力クライマーの調子が悪いのが残念だが、派手なアタック合戦を期待したいところだ。

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