ドイツW杯準々決勝 イングランド-ポルトガル(0-0PK1-3)

当然の事ながら現在のイングランドメディアは退場劇にからんだルーニーやC・ロナウド、そしてエリクソン監督への集中砲火を浴びせているようだが、前半はポルトガルのパスワークに対して1トップで中盤を厚くしてペースを握らせず、後半になるとベッカムの怪我があったとは言えレノンのドリブルで攻撃が活性化されてランパートやジョー・コールの決定機を作ったわけで、イングランドのゲームプラン自体はそれほど間違ってはいなかったように思う。
ただ、それまではいかにも攻撃に閉塞感が漂っていたイングランドが、ルーニーの退場によって一気に全員の意識が吹っ切れて、観客の後押しもあって1人多いポルトガルに対しても互角以上の戦いを見せていたのだから、最初からこういうイングランドらしいサッカーをやれという監督のメッセージがあれば、こうまでこの敗戦でエリクソンが叩かれる事も無かったんじゃないかとも思う。
それにしてもイングランドは、FWの怪我に世界一のCHコンビの不調という問題点に最後までつきまとわれて本当に不運だった。デコを欠いて攻撃はC・ロナウド頼みだったこの試合のポルトガルは、本来のパフォーマンスからははるかに遠い出来だったと言えるだけに、ここで勝てなかったのはイングランドにとって実にもったいない事であった。
ポルトガルは最低の出来の試合をPK戦でものにして、次はデコやコスティーニャが復帰と波に乗るパターンになったと言えるが、次の相手はスペインをフィジカルで粉砕したフランスが相手だけに、同じ弱みを持つポルトガルがいかにスペインと同じ轍を踏まない策を講じられるか。ブラジルのようにジダンを自由にさせてしまってはポルトガルも苦戦は免れないだろう。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする