UEFAカップ決勝 ミドルズブラ-セビージャ(0-4)

ボロのマクラーレン監督が次期イングランド代表監督に内定し、日本が対戦するオーストラリアのエースとなるであろうヴィドゥカが出場するという事で見所の多くなるはずだった試合だったが、意外な内容と結果に終わってしまった。
とにかく最初から試合はセビージャペースで、ボロはオーソドックスなイングランドスタイルの4-4-2の布陣を引いたのだが、ゾーンの間をセビージャの個人技とショートパスを織り交ぜた攻撃でやすやすと突破され、攻撃ではヴィドゥカとハッセルバインクの肉体派2トップが完全に封じ込まれ、ボロの攻撃のキーマンであるダウニングが、日本もワールドユースで苦しめれたブラジルのダニエル・アウベスの上がりに忙殺されて全く攻めに顔を出せず、最後までボロのリズムは作れなかった。
それでも、ヘッドの折り返しからヴィドゥカが完全どフリーになった場面でシュートを防がれた場面で点が入っていれば展開はまだ分からなかったと言えるのだが、後半28分にマレスカに2点目を決められてからは無謀な攻撃の後のカウンターであっさりとろくな抵抗もせずにやられてしまい、日程面で非常にハードだったのと監督退任後のモチベーション低下が大きかったのかもしれないが、決勝と呼ぶにはあまりにも情けない試合をやってしまったのは残念だった。
日本にとっては、ヴィドゥカがこの試合ではそれほどと言うか全く活躍できなかったので喜んでいる人もいるかもしれないが、ブルガリア戦を見てしまった後では、スペースを埋めることしか出来なかったボロの守備が一ヵ月後の日本に見えて仕方が無い気持ちのほうが強くて到底喜べなかったのが正直なところだ(苦笑)。それにしても、セビージャファンの喜びようは凄かったね。