イングランド・プレミアリーグ トットナム-ボルトン(1-0)

この試合では中田は4-3-3の右CHとしてスタメン出場。前線は、デイビス・ボルヘッティ・ヤンナコブロスという面子。
欧州戦争いの直接対決らしい、序盤から息つく暇も無い激しい展開になった試合だったが、試合開始直後のスパーズのペースをボルトンが押し返してからは、DFラインの果敢な押し上げとボルヘッティの巧みなポストプレイでの体の使い方によってボルトンペースの試合が続いたものの、そこで得点を決められずに後半開始からアクセルを踏みなおしたスパーズが先制してそのまま押し切った結果となってしまった。
ボルトンは相手の激しいプレスの前に前節のようなパスワークは影を潜めてしまったが、そんな中でも中田は攻守の切り替えの早さに慣れて来たのか試合の流れに取り残される場面がぐんと減って、ポストに当てたシュートの場面に代表されるように、終始攻守の切り替えを早くして攻撃時にはトップ下の位置に素早く上がって攻撃においての影の主役を演じていたと言える。
が、後半になってスパースが逆襲に出る時間になると、上がりを抑え始めたボルトンDF陣との息が合わなくなり、中田が中途半端なチェックに行った後のスペースを使われる場面が出始め、中田がスペースをとりあえず埋めた背後に飛び込まれての失点を喫してしまっただけに、日ごろから中田に守備力を要求しているアラーダイス監督の心証が気になるところではある。
中田にはチャールトンからの正式オファーがあったとの報道も流れているが、まずはボルトンに引き止められるだけの活躍をする事が第一なのは確かだし、それがW杯につながるのは間違いないので、残り少ない試合の中でとにかくCHとしての実力を身につけて欲しいものである。