オランダ・エールディビジ第33節 ヘラクレス-NAC(4-2)

前節の試合後に、他のクラブの勝敗によって残留が決定したヘラクレスが迎えたホーム最終戦。平山は欠場のヌルメラに代わって左ウイングでの出場。
試合は残留が決まってプレッシャーから解放されたヘラクレスが、未だ残留争いを余儀なくされているNACに対して試合を優位に進め、高い位置からのディフェンスで相手を押し込み、これがヘラクレスとは思えないような(笑)WBの積極的な上がりから何度もクロスを上げるのがだが中が決められず、逆にNACにカウンターとロングシュートでポンポンと2点を簡単に取られる嫌な展開に。だが、前半終了間際に何とかタメルスのFKで1点を返して折り返す。
後半開始からは、平山がトップに上がって4-4-2という形に変更。この采配がずばりと決まって、後半9分にCKから平山が肩に当たったような得点を決めて同点に。そこからは当然相手も攻勢に出始め、ヘラクレスのSBの前のスペースでどんどん起点を作られ始めたせいか、またもや平山を左ウイングの場所に戻し、22分にロングフィードからタンゲが抜け出して逆転ゴールを決め、最後はヘッヒャーがカウンターから4点目を決めて試合終了。これでヘラクレスは13位以上の順位が確定し、インタートトに向けてのプレーオフを戦う事となった。
この試合の平山は、ウイングの位置では最初こそ動き出しにとまどいが見られたものの、途中からはそれなりにマークで相手の飛び出しについて行ってみたりと、効果的とは言えないまでも最低限の役割は果たしていた感じ。とは言え、得点を決めたときは2トップの時だったように、やはり前線でこそ平山が一番生きるのは確かなので、タメルスが見せる「前線での仕事」という部分をいち早く吸収して、今は高さと得点力だけのアドバンテージから、全ての面でタメルスを上回って欲しいところである。