スコッチ・プレミアリーグ第32節 セルティック-ハーツ(1-0)

この試合に勝つとホームでの優勝が決まり、しかもセルティックパークで絶対に胴上げを見たくないであろう2位のハーツが相手と、セルティックにとっては非常にメンタル的に厳しい試合となったが、今年のセルティックを象徴するかのように4分にGKのロングボール一発からハートソンが決める幸運な得点を決めるラッキーな展開に。
その後は、イタリアばりにファール覚悟の激しいプレスからタッチ数の少ないパスでサイドの奥深くまでボールを進めてくるハーツにセルティックが一方的に押される展開となり、中村やマロニーといった攻撃の飛車角が守備に追われて全く目立たず、ハーツのチャンスをGKボルツのファインセーブで耐え忍ぶ展開が続く。
後半13分に中村に代わってピアソンが入った事でその傾向はより強くなり、最後は6バックで守るような恥も外聞も捨てた不細工な内容で守りきり、セルティックは絶対に死守したかったホームでの優勝をゲットした。
まあこの試合ではとにかく勝ち点3が至上命題だったので仕方ない面はあるが、最近書いているようにCLの本戦を考えれば、相手の激しいプレスに対してただ引いて守るだけではなく、ラインの高さを保ちながら10人が連動するような守備が出来なければ厳しいのはDFの面子から考えても間違いないところで、改めて監督の手腕が問われる事だろう。
とは言え、中村選手にはおめでとうと言うと同時に、この勢いと運を是非とも日本にもたらして欲しいところだ。