イングランド・プレミアリーグ ニューカッスルU-ボルトン(3-1)

で、こちらは中田が負傷したオコチャに代わって前半17分から出場した試合。
中田自身のプレイとしては可もなく不可もなくという感じだったのだが、いかんせんボルトンのサッカーの中では浮いてしまっている感が否めず、近くの味方にショートパスを出したら息が合わず、中田が高い位置でボールを奪おうとしてプレスをかければ、後ろの選手が連動していなくてぽっかりと空いたスペースにボールを運ばれて失点と、どうにもこうにも間が悪い働きとなってしまった。結果、後半30分にバステと交代。
オコチャが先発してボルトンが完全に「一つ前にいる選手をすっ飛ばす」ボルトンサッカーになってしまっていたところでの投入と言うことで非常に難しい状況になってしまったわけだが、フィジカル勝負となるといかに日本選手随一のフィジカルを持つ中田と言えどプレミアでは厳しいのは確かで、そこをどう変えて行けるかはひとえに中田の信頼度次第なわけで、得点という結果はもちろんの事、コミュニケーションもしっかりと図って行かなければならないのだろう。正直、監督の思想と残りの時間を考えるとかなり難しい事ではあるのだが。
まあそれにしてもこの試合はシアラーが素晴らしかったね。ボルトンDFにマークされながらその頭を越えて難しい角度から決めた得点はもちろん、バーに当たりはしたもののこぼれ球をダイレクトで打った強烈な一撃と、スピード系のFW全盛の時代にあって、最近は影が薄くなってきつつある正統派ストライカーのまさにお手本を見る思いがした。W杯前に引退をするとの話が流れているが、この試合を見る限りでは本当にもったいないよなあ・・・スーパーサブじゃだめですかね?