J1第1節 G大阪-浦和(1-1)

ゼロックススーパーカップで既に対戦しているこのカード、浦和はワシントンの下にポンテと小野を配したゼロックスと同じ面子で、ガンバはゼロックスで良かった4バックでスタート。
試合は開始直後から浦和の激しいプレスが炸裂し、いきなり右サイドの山田からのクロスがワシントンにピンポイントで合って先制する。その後は浦和のプレスの前にガンバは中盤でボールがつなげず、何とかサイドへの長いボールで浦和陣内へとボールを運ぶ苦しい展開が続く。
しかし、浦和もそのガンバの長いボールの前にプレスの勢いを失ってしまい、徐々にガンバが中盤でボールを回す展開になるのだが、ガンバも昨シーズンのようなトリデンテによる小気味良い中央突破は出来ず、分厚く守る浦和の壁をなかなか崩すことが出来ない。
長いこう着状態の後に試合が動いたのは後半22分、PA外側でのボール回しから縦に走りこんだ加地にパスが渡り、毎度おなじみの三都主の甘い守備を胸トラップでかいくぐった加地が浦和ゴールに見事なシュートを突き刺して同点に。その後は両チームともに決定的な場面を何度か作るものの互いに得点を決められずに痛み分けの引き分けに終わった。
浦和はやはりゼロックス同様小野のトップ下がほとんど機能せずに後半からは存在がすっかり消えてしまった。もちろん小野自身のコンディションの問題による運動量の少なさはあったのだろうが、ポンテと小野といったボールを持ってなんぼの選手を使いこなせるパスワークが浦和にさっぱり存在しないのは問題だと言える。どう考えても小野をボランチにしてポゼッションを高めるサッカーをやるべきだとは思うのだが・・・
対するガンバは浦和が目指すべきポゼッションサッカーについてはある程度のレベルで実現してはいたものの、ゼロックスよりは役割が整理されていたとは言え前3枚のコンビという点ではまだまだで、マグノアウベスの強引なシュートばかりが目立つ攻めになってしまった。昨年のようにパスとドリブルのコンビで崩すのか、マグノアウベスのシュート力を生かしてスペース作りをメインに置くのか、チームとしての狙いをはっきりさせる必要があるだろう。