欧州CLベスト16第1レグ バイエルン・ミュンヘン-ACミラン(1-1)

いやイタリアのクラブの試合を見るのは久しぶり(笑)。
試合開始からバイエルンの激しいプレスの前にミランはタジタジとなり、バイエルンのクロスの制度の甘さもあって何とかしのいでいたところに、23分のバラックの見事なハーフボレーが決まってこれは下手するとバイエルンの圧勝かと思われたのだが、意外にもその後はバイエルンのプレスが一気に落ちてしまい、後半12分のPKで追いつかれた後もペースが上がらず、後はしっかり守るミランに押さえ込まれてしまい、なんともバイエルンにとってはもったいない試合となってしまった。
バイエルンにとっては1点取って安心してしまった部分があったのかもしれないが、ミランに比べると選手の身体能力やテクニックというよりは組織力で勝ってきていたチームなだけに、相手があわてている間に一気に得点を積み重ねるべきだったのだが、それにしてもいきなりのペースダウンは不可解である。それが監督の指示なのかキャプテンバラックの統率の問題なのかは分からないが・・・
ただミランもこの日はカカーがバイエルンの中盤に完全に押さえ込まれ、ピッチの悪さもあってかピルロのパス配給に冴えがあまり見られず、シェフチェンコは好調を維持しているものの、ホームでの第2戦も安泰と言えない出来だったのは気がかりだ。バイエルンがプレスからの攻撃に強みを見せているだけに、ホームとは言えあまり無理な攻撃を仕掛けず、落ち着いた試合運びから相手のミスを突いてリードを奪い、バイエルンの空回りを誘うような展開が望まれるところだ。