スコッチ・プレミアリーグ第24節 セルティック-ダンディーU(3-3)

攻撃陣はいつもの陣容だが、後ろの4人がウィルソン、ヴァルガ、ヴァーゴ、ウォレスとサブがずらりと並んだ状態で大丈夫なのかと思ったら、案の定セットプレイや単純なクロスでポジションがかぶったり、CBは背が高いはずなのに競り負けることが多く、中村のFKからハートソンが合わせた先制点をあっという間に台無しにしてしまった。
その後はマロニーのFKからズラウスキ、ペトロフのミドルで3点をゲットして残り10分まで試合をコントロールしていたセルティックだったが、そこからウォレスとウィルソンがサイドで競り負けて2点目を入れられ、最後はエアポケットのように皆が足を止めていたところでヴァーゴが不用意にチェックに行った所を簡単にパスで交わされ同点に追いつかれる失態を演じてしまった。
2点を入れられたのが中村が交代してから後のことだったので、やはり中村のボールキープがこのチームには不可欠なのかもなとも思ったのだが、やはり出来を厳しく見てしまうと(笑)、この試合ではコンディションが悪いのかズラウスキとウィルソンとのポジショニングのバランスもあるのか、縦への鋭い動きがなくて、ボランチの位置とSBの位置でうろうろしつつパスをさばくポジショニングを取る事が多くて、右サイドがあまりチームとしての攻撃のアクセントとはなっていなかった。
とは言え、3点を取ってそれ以上にチャンスがあった攻撃に文句をつけるのは無茶な話で、やはりこの試合はシーズン開始当初のセルティックを思い出させるような守備陣の出来の悪さに尽きるだろう。バルデやマクナマスが戻れば元に戻すのか、それとも来期のCLを考えてサブの起用を増やすのか、2位との勝ち点差が決して安泰とは言えないだけに今後の選択が注目される。