フランス・リーグアン ルマン-トゥールーズ(1-1)

下位相手のホームとあってルマンにとっては勝っておきたい試合だったが、積雪の上に雨とパスをつなぐルマンにとっては厳しいコンディションで、しかも開始早々にセットプレイのこぼれ球を決められる苦しい展開で始まってしまった。が、その後はルマンが完全にボールを支配し、トゥールーズの攻撃は1トップめがけて適当に前にパスを出す形のみで、しかもルマンは相手の後方からのパスを何度もカットするなど、ルマンに大量点が入ってもおかしくない展開が続いた。
ところが、ルマンの得点は22分に右サイドから松井が出したクロスにデメロが合わせたヘッドのみで、何度もクロスや中央突破を仕掛けるのだが最後のところでシュートチャンスを阻まれる場面を繰り返すのみであった。それは、この試合の2トップであるフォレとデメロにスピードもコンビネーションも無いので、少ない人数でシュートまで持っていけるような場面が作れず、松井も前節に続いて中に入る形が多かったものの、キウミエントがサイドのスペースに上がる以外は攻撃の形として機能したようには見えなかった。
松井自体は、ピッチのおかげでファンタジーは見せられなかったものの、最後まで良く動いて粘りのボールコントロールやキックの精度の高さを見せていた。が、相手が引いてゴチャゴチャした中で早いパス回しが出来ないチーム状況の中ではいかんともしがたかったところだ。チームの守備自体は悪くなかっただけに、もう少し攻撃面での連携の構築が求められる。