J1第28節 広島-C大阪(1-2)

互いに非常に良く組織されてパスも早いタッチでどんどん回るサッカーをしていたので、見ていて非常に面白い試合だった。
こういうチーム同士の試合であれば、たいていは先制点が試合の行方を大きく左右するのだが、実際広島がセットプレイから先制した後にカウンターから何度もチャンスを作り、ここで1点でも決めていれば試合は決まっていたであろう。結局、それを決められずに前半終了間際と言う悪いタイミングで同点に追いつかれた事が広島の致命傷になってしまった。
それにしても驚きはセレッソである。パイロン同然だったDFラインはブルーノ・クアドロスを中心に3人だけでも守れる固さを見せ、サイドが詰まったらサイドチェンジ、そこには選手がしっかりポジションを取っているなど、随所に約束事が徹底されているのが伺える内容を見せていた。
ただ、この試合ではそれ以上に中盤から後ろでのイージーなパスミスが多く、やらずもがなのチャンスを相手に与えていたのが気になるところ。鹿島はそういうところを突いてくるのがうまいチームなだけに、ただ組織的に動くのではなくて状況に応じた判断をしたプレイが求められるところだ。