フランス・リーグアン第12節 ルマン-ストラスブール(2-0)

UEFAカップで勝ち残っているとは言えリーグでまだ勝ちが無いストラスブールに2-0と、結果だけを見れば順当に勝ったように思える試合なのだが、ルマンにとっては内容的に不満がたくさん残る試合だったと言える。
2点の得点は松井のクロスを中盤から上がったオクールがヘディングで決めたものと松井の左サイドからのループ気味のミドルシュートだったのだが、2つの場面ともカウンターのチャンスから作った得点であり、オクールの復帰によって中盤でのダイナミズムはやや増加したとは言え、デメロが満足にポストができずボランチの展開力も不足しているために、なかなかサイドが高い位置で勝負できる場面が作れなかったのは相変わらずだった。
また、守備での連動性があまり無いためにDFのラインコントロールだけで相手の攻撃を防ぐ形が多く、ラインの押し上げが無くなった後半はセカンドボールをストラスブールに拾われ続けて危ない場面を作られすぎてしまった。それだけに、松井の活躍によって得られた2点は大きかったと言える。
松井自身も、今回は結果をしっかりと残したとは言え、1対1でしっかり対応されてしまうとそこを突破するだけの力強さが足りずにボールを奪われる場面が多かったのも確かで、今後上のレベルを目指すならば、この壁を打ち破ってのレベルアップが必要になりそうだ。