親善試合 ラトビア-日本(2-2)

今日は別の場所で人と見ていたので、個別の選手の採点については省略。まあこの試合について一言で言えば、ジーコジャパンにしては珍しく総論○各論×という試合だった。
まずこの試合で初めて最初から使われたダイアモンド型の4-4-2だが、稲本が常にDFラインとコンビを組んでラインに守備参加したりパスの散らし役となる事で、ある程度守備の粘りとパスポゼッションに安定感をもたらす事が出来た。
そのおかげで、日本は序盤に欧州組のボールキープ力やパス回しで試合を支配する事が出来たのだが、ラトビアが前半25分以降に低めに守って日本の縦パスに対して狙いを集中させ始めると、稲本のポジショニングやアタックがずれた時にあっという間にピンチを作ってしまうようになってしまった。
後半途中から足が止まって完全にグダグダになったように、この布陣は左右のMFに非常に運動量の負担がかかるだけに、もっと守備面での連携を蜜にしないと、ラトビア以上に強い本大会の相手には到底通用しないだろう。稲本も、この出来ならワンボランチとしては失格だと言わざるを得ない。
またDFラインについても、中盤でボゼッションを保てている時は高い位置を取って前でボールを取る守備が出来ていたのだが、ラトビアの選手がプレッシャーをかけ始めるとバックパスやフィードのミスを連発していたのはいただけない。失点もセットプレイと中田コの大チョンボによるものであり、純粋な守備の対応としてはまずまずだっただけに、SBの上がりやクロスの精度も含めて攻撃面でもっといいところをウクライナ戦で見せないとレギュラー奪取とはならないだろう。
しかし最も問題だったのはやはりチームとしての攻撃プランである。日本はボールを支配してバイタルエリアでボールを持つ場面が多かったのにもかからわず、個人で前を向いて1対1で勝負できる人材がいないので、ラトビアの引いた布陣の前に結局はパス遊びをした挙句にボールを奪われるかサイドから人が揃った中にクロスを上げるしかなく、もっと早いタイミングでサイド攻撃を仕掛けるコミュニケーションが必要だろう。
選手交代については・・・まあジーコが海外組&鹿島優先なのは本大会でも変えようが無さそうなので、選手はそれに答えられるように頑張るしか無いね(苦笑)。