フランス・リーグアン第10節 サンテティエンヌ-ルマン(3-0)

勝ち点2差で近い順位にいるサンテティエンヌとのアウェイ戦。この日も松井はスタメンで出場。
試合は、フランスリーグらしく両チーム共に戦術的に統制された守備で、ボールを奪っても守備の戻りが早いために速攻が繰り出せず、一旦バックラインにボールを戻しては何とかかんとかサイドまでボールを運ぶといった退屈な試合が続いたのだが、ルマンのボランチであるペリアタンベとトマスに展開力が無く、案の定ここで受けたボールをサンテティエンヌに奪われて失点してからは、ずるずると抵抗できないままに終わってしまったと言う試合だった。
松井は試合開始から前半途中まではトップ下に位置していたが、サンテティエンヌの素早いアタックの前にあまり起点になれず、途中から左サイドに移ったもののボランチでまともなパスの配球が無いためにボールを受ける場面も少なく、前半のみでの交代となってしまった。
こういう中盤が機能しない試合では、いかに前線でボールをきっちりキープして後ろからの上がりにつなげるかが大事な仕事になるのだが、トップ下でもサイドでもあまり有効な仕事が出来たとは言えず、もっと力強さや強引な突破を可能にする個人能力が欲しいところである。