イングランド・プレミアリーグ第10節 ウィガン-ボルトン(2-1)

マンチェスターを取り巻くご近所同士のノースウエストダービーというところで燃え上がったこの試合、中田はスピードとオコチャとコンビを組んで4-3-3の中盤の左で先発出場。
試合はプレミアのお手本と呼んでもいいぐらいに、ウィガンのマーキングの速さとカウンターの鋭さの前にボルトンはたじたじとなり、全く中盤が作れないままにただボールを前に運んでしのぐという展開を余儀なくされてしまう。
前半はそれで何とかウィガンの攻撃を押さえていたボルトンだが、後半になっても全く勢いが衰えないウィガンのペースに、DFヌゴッティがヘディングで相手にボールを渡す失態を犯してカマラに先制点を決められ、後半18分には絵に書いたようなカウンターで2点目を決められ、そこから何とか1点を返すものの反撃はそこまで。ボルトンが悪かったと言うよりも、とにかくウィガンの攻める姿勢が勝利を呼び込んだ試合だった。
中田はいつものように攻守に積極的にからもうとする動きは見せて、ボールを持ったときには気の効いたプレイを見せてはいたものの、攻守が反転したらすぐに前線までボールが運ばれてしまうプレミア中のプレミアというべきこの試合では中途半端さが目立った事は否めず、こういうハイテンションの試合で自分がどう流れに入っていけるのかについては課題が残ってしまった試合だったと言える。まあ、それでもイタリアでのダービーマッチの時よりかは進歩していたのは確かだが。