イングランド・プレミアリーグ ボルトン-ポーツマス(1-0)

中田のプレミアリーグデビューとなったこの試合、イヴァン・カンポの怪我による長期離脱で、しかもスピードが早々に怪我でオブライエンと交代したために、序盤は連携ミスからポーツマスにダイアゴナルにボールを動かされて何度も危ないピンチを作ってしまった。ボルトンに前へのパスにしてもバックパスにしてもやたらと縦方向が多かったのもポーツマスに狙われる原因となった。
中田も、前半は早い動き出しでバイタルエリアやスペースでフリーになろうとする動きを再三見せていたのだが、粕谷氏によるとこれでもロングボールが減ったらしいがボルトンにダイアゴナルなパスワークで崩そうと言う意識が薄く、あまり有機的に溶け込めてないなという印象が強かった。
しかし後半になるとポーツマスのペースが落ちて、コンディションが悪いのかオコチャがほとんど前に出てこなかった事で中田のトップ下としての役割が固まり、中田も縦に早いボルトンのサッカーに合わせて素早く前に飛び出したり後から攻撃にうまいタイミングでからんだりと、さすがに凡百の頭脳を持っているわけではない順応性の高さを見せて、終始ポーツマスを圧倒するサッカーを見せる事が出来た。
ただ、中田自身も報道ほどキラーパス連発と言うわけではなく、シュートが4本程度あった割には決める事が出来なかったように、決定力と言う面ではまだまだ足りていないのは確かで、得点の面でもしっかりとボルトンの力になってくれる事を願いたい。