スコッチ・プレミアリーグ第8節 セルティック-インヴァネス(2-1)

レノンとトンプソンが出場停止でペトロフとサットンがボランチ、マロニーが左、中村が右と言う変則布陣になったセルティックは、総得点が7で前節は首位のハーツに0-1という試合をしたいかにも守備が堅そうなインヴァネスとホームで対戦。
こういう守備の堅いチームを相手にしたときによくある展開そのままに、セルティックは序盤のチャンスを相手GKの好セーブでフイにした後は、どうにもこうにも攻めあぐねた挙句、後半早々にミスから失点してしまったものの、狭いエリアの中で中村がからんだワンツーパスの応酬から1点目を決め、2点目は中村がいったんはボールを奪われながらもスライディングではじき出したボールに抜け出したビーティーが決めて2点目と、かろうじて首位争いに留まる結果を出した。
中村は右SHではあったものの左や中に自由にポジションを取り、何とか広い展開のパスでワイドに攻めようとしてはいたのだが、インヴァネスの人数をかけた守りに対しては有機的なパスのつながりとはならず、急造布陣でのコンビネーション不足もあって、全体を見るとどうにもバランスの悪い攻めになってしまっていた。
結局、2得点ともチームとしてのバランスと言うよりは個人の頑張りで点を取ってしまったわけで、個人技を人よりも持っている中村ならば、もっと厳しい局面での勝負を挑んで欲しかったのが正直なところで、リードしてチームが落ち着いてからは前のスペースに飛び込む機会が見られはしたが、チームが苦しい場面でこそ誰よりも早く前に出て決定的な仕事をするようになる事が、チームの大黒柱になるために必要な事であるように思う。