オランダ・エールディビジ第5節 フェイエノールト-ヘーレンフェーン(5-1)

小野は1点ビハインドの前半41分からパルドに代わっての出場。とりあえず、サポーターからのブーイングが無く、すぐにセットプレイのキッカーを任されてチームからの信頼が落ちていなかったのには安心した。
それを実証するかのように、裏に走りこめばそこに早いタイミングで必ずパスを出す小野が入った事でフェイエの攻撃が一気にスピードアップし、小野の直接のアシストやゴールは無かったものの、後半に5点をぶち込む文字通りの原動力となった。もっとも、フェイエの守備面での不安は相変わらずで、ガリとパーウェという守備力の高いボランチが2人になってやや安心度は増してはいたが、ヘーレンフェーンがもう少しカウンターへの意識が高かったら、さらに突き放されてもおかしくない場面は少なくなかった。
攻撃面でも、昨シーズンよりもさらに凄みを増したカイトや相変わらずの変態ドリブルを見せるカルーの個人能力に負っている部分が多く、今後CLの出場権や優勝を狙うのであれば、ここに小野のテクニックやブサボーンのパワーをどれだけ効果的に取り込んでいけるかがカギになってくるだろう。
小野自体の出来としては、ビハインド状態で入った事もあって4-3-3の左ボランチをしていたパルドよりもさらに攻撃的な位置に入った、ほとんど4-2-3-1のトップ下のポジションでプレイしたのでボールに触る回数自体はそれほど多くは無かったが、軽いパワーで出したパスにはほとんどミスが無く、出来としては8割程度の状態まで回復していたように思う。たとえ、この冬に移籍をするのだとしても、フェイエをしっかりと首位に上げた状態で旅立って欲しいものである。