J1第22節 鹿島-浦和(2-2)

リーグ2位と3位の直接対決、それに加えてレッドダービーと言う事で35000人の観客で盛り上がる鹿島スタジアムでの決戦。鹿島は鈴木とアレックス・ミネイロの2トップの4-4-2、浦和は永井と田中の2トップによる3-5-2で左には平川が入った布陣。
試合は最初から互いにファールが多く、シュートが飛び交う激しい試合となる。が、鹿島のタッチ数の少ない縦のクサビを利用したパスワークの前に浦和のDFとサイドが下がらざるを得なくなり、ポンテもフェルナンドに激しくマークされて浦和は永井や田中の裏への飛び出しのみの攻撃になってしまう。
そして17分に、名良橋の長いクロスに反応して裏に飛び出した鈴木を堀之内がPA内でユニフォームを引っ張ってしまってPK。これを小笠原が落ち着いて決めて鹿島が先制する。その後は浦和が闘莉王が攻撃参加するなど積極性を見せるようになり、田中などの個人技での突破からポンテらがシュートを打つのだが決まらず、逆に27分にカウンターからアレックス・ミネイロがドリブルで持ち込んでシュート、これが浦和DFに当たってコースが変わって2点目が決まってしまう。
これでやや浦和も気落ちしたのか、再びポンテの存在感が消えてしまい、鹿島が余裕のゲームコントロールで試合を支配して前半を終了する。
後半になると浦和のサイドの動きが活性化し、浦和がクロスをからめて鹿島を攻め立てるのだが、もう一つ最後の攻撃が組み合わずに得点にまでは至らない。それでイライラが募ったのか、闘莉王が執拗な攻撃を繰り返してしまって一度に2枚のイエローを食らって退場してしまう。
2点ビハインドの数的不利という状況になって、これで浦和の負けは決まったかに思えたのだが、これで試合の流れが変わるのがサッカーの不思議で、鹿島は下手に余裕が出たために浦和のカウンターに対するケアが甘くなり、何度も田中などに危ないシーンを作られてしまう。そして32分に、カウンターからPAの外側でパスを回され、交代で入った三都主のシュートのこぼれ球を田中が頭で押し込んで1点差に。
そして完全に鹿島の運動量が落ちてラインが下がり、浦和に流れが傾いた41分には、また三都主がサイドを破って折り返したボールをポンテがフリーで走りこんでとうとう同点に。あとは中盤の空いたスペースを使って互いに攻めあう展開が続くものの決定力を欠き、4分のロスタイムも得点に動きは無いままに試合終了。
それにしても闘莉王の退場で展開ががらっと変わったという点で、サッカーのメンタル面での影響力を見せ付けられた面白い試合だったが、浦和も10人になってからでしかこういう試合を見せられなかったというのは優勝を狙うチームとしてはやや寂しく、浦和は追いついた事で喜ぶよりもまず反省してもらいたいところだ。
鹿島にとっては、闘莉王の退場までに完璧な試合を見せていただけに、流れが変わったことを感じて試合を落ち着かせるリーダーがいればまた違ったのかもしれないが、浦和の勢いにずるずると最後まで押し切られてしまったのは痛恨の極みだった。今の対処法としては、とにかくこの悪い流れを次の試合に残さない事しかないだろう。
ガンバがヴェルディに勝ったためにこれで首位がとうとうガンバになってしまったが、前半までの鹿島が見せていた試合はやはりJ1のトップレベルのものであったのも確かで、まだまだ優勝の行方は分からないのは確かだろう。25節の直接対決が本当に楽しみである。

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