今日のツールドフランス

山岳区間が終わって再び平地に戻ってきた第17ステージ。例年、山岳直後のステージは全員に疲れが残っている事から逃げが決まりやすい展開になるのだが、この日も17人が20分の差をつけて逃げる展開に。その中にはなんとディスカバリーからルビエラとサボルデッリの2人が入っている。
集団はディスカバリーが先頭に並んでいるが、総合成績で危険になる選手も逃げにいない上に、自分達のチームの選手が中にいるという事で完全にクルージング状態。勝利が欲しいスプリンターのチームも疲労があるのか全く動く気配が無く、早くも逃げグループで決まりと言う空気が濃厚に。ランスも珍しくリラックスしてテレビカメラに向かって話し掛けている。
そうなると17人の中でどうなるかというところだが、まず残り50kmでデッケルが動き、その後のアップダウンで先頭は8人に絞られてしまう。8人はチームタイムトライアルばりの先頭交代で後ろとの差がどんどん広がっていく。メイン集団では、総合で上位にいるセビーヤが逃げの中にいるために、モローの順位が怪しくなったクレディ・アグリコルチームが引き始めて20分前後の差をキープしている。
そして残り8kmの3級山岳でアタックが始まり、イノーとサボルデッリがグループから抜け出すし、そこにアルヴェセンとジェランが追いすがる。そして最後は4人による駆け引きとなり、最後はロングスパートをしたアルヴェセンにサボルデッリが追いつき、最後は交わして先頭でゴール。ジロを勝ちながらランスの力になれなかった汚名を返上する勝利を手にした。
もちろん個人総合では大きな変化は起こらなかったが、ディスカバリー勢の逃げとクレーデンの落者によるリタイアで、チーム総合首位にいたT-モバイルが一気にディスカバリーに交わされてしまった。T-モバイルは途中で急に先頭を引き始めたのはこれが理由だったか。しかしツールでは至る所で異なるレースが展開されていると感心する。
第18ステージは平坦ながらも最後に2級の登りがあってなかなか手ごわいステージ。この日も10人の逃げが決まってヴォクレールやメルクス、ケスラーなどが入っている。集団はディスカバリーを先頭にゆったりと走っていて70km手前で差は11分。そして25km地点では15分と今日も逃げグループで勝負が決まる事が濃厚に。
そして残り10kmの3級山岳でダクルーズがアタック、ダクルーズがフランス人という事もあってかグループに3人いるフランス人は動かず、他の9人はお見合い状態に。しかしそれほど差がつかずに後ろも追いかけ、メルクスがアタックしてダクルーズは失速してしまう。後ろの集団ではいきなりCSCが追い始める。そして先頭はメルクスにヴォクレール、セラーノ、ザンディオ、ヴァスールの5人に絞られる。
最後の2級山岳でペッリゾッティが追いつき、6人による登りが始まる。ここでザンディオとペッリゾッティが遅れ、ヴォクレールも遅れがちに。そして頂上付近ではセラーノが抜け出し、山頂ではメルクスとヴァスールに20秒の差。あとはセラーノが必死で逃げ切ってリバティ・セグロスにとっての初勝利を飾った。
そして後ろではバッソが激しく引いてそれに付いていけてるのはランスとウルリッヒ、エヴァンスのみで、ラスムッセンが遅れたためにウルリッヒに表彰台のチャンスが舞い込む。ゴール地点ではラスムッセンはウルリッヒに30秒遅れ、総合タイムでは2分12秒差まで詰めて、これで明後日のTTで十分に逆転できる可能性が出て来たと言える。未だ未勝利のランスの走りと共に、ウルリッヒとラスムッセンの争いにも注目が集まるところだ。

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