イタリア・セリエA第37節 レッジーナ-レッチェ(0-1)

ホームでの最終戦という事で、この試合で勝ち点3を取って残留を確定したいレッジーナは、中村が復帰してボナッツォーリの下に入った3-5-1-1という布陣。同じ42の勝ち点で並ぶレッチェはコナンが前節の退場で欠場となったもののいつもの4-3-3の攻撃的布陣。
試合は気温が高いのか非常にまったりしたペースで始まる。特にホームのレッジーナは一人一人がボールを持つ時間が長く、いつものテデスコのような前に飛び出す選手が無く、中村もいつも以上にプレイが消極的になっているためにボールはキープしてもパスの出しどころが無く、かえってレッチェの方がボールの動かし方にはっきりとした意図が見えてチャンスにつながりそうな雰囲気が濃い。
しかしレッジーナは8分に、エステベスからのクロスが上手い具合にDFの頭を越え、奥にいたボナッツォーリがボレーで決めて先制してしまう。そこからはレッジーナは早くも引き気味の体勢になるのだが、守備の要であるフランチェスキーニがベンチにいる影響か、まだ勝ち点が切羽詰った状態になっていないぬるま湯のせいかDFのボールへの反応が異常に遅く、15分に右からのクロスのこぼれ球をDFよりも速く拾ったヴチニッチが反転してからのシュートを決めて同点。
そこからはレッジーナもサイドが高い位置に上がり、展開してからのクロスを意識するようになってCKをゲットできるようになる。そして31分に中村のCKからの跳ね返りがまた中村に戻り、そこからのクロスに反応したパレデスが押し込んでレッジーナが再びリードする。が、レッジーナは右DFのピッコロが不用意に上がる場面が多くて右サイドに大穴を空ける場面が多く、ミスから右に展開されてどフリーの状態からクロスを放り込まれてセカンドボールを拾われると言う、いつ失点してもおかしくないような場面が続いてしまう。そして案の定42分に右からのグラウンダーをヴチニッチがダイレクトで決めてあっさりと同点。ここで試合はハーフタイム。
後半になると、おそらく下位の3チームのアタランタ、ブレシア、フィオレンティーナがリードしていないと言う情報が入ったのだろうが試合のペースはさらに下がり、互いにとりあえずパスを回していればいいかという空気が充満した展開になる。まああとは戦評を書くだけ無駄と言うことでおしまい(笑)。
これでレッジーナは勝ち点が43となったが、アタランタが負けて降格が決定しフィオレンティーナが引き分けに終わったものの、キエーボとブレシアが勝ってシエナが引き分けたために今節で残留は決まらず、次のインテル戦に希望を託すこととなった。最終節はフィオレンティーナがまだ残留が決まっていないブレシアとのガチンコはあるが、勝ち点41のシエナとボローニャがアタランタとサンプドリアが相手だけに、インテル相手に何が何でも引き分けは確保したいところである。さて、順位が確定しているインテルが空気を読んでくれるかどうか・・・