イタリア セリエA第27節 フィオレンティーナ-レッジーナ(2-1)

中村についてのみの講評。
この日もいつもの通り、ボナッツォーリの下にテデスコと並ぶ位置での先発だったが、アウェイという事でレッジーナがかなり引いた形になり、サイドは滅多に上がってこない上にテデスコも中盤守備に回る事が多く、ボールを持つ場面があってもパスを出す場所が無くてキープが精一杯というプレイに終始。しかも、体を張らなければならない役割の割には安易に倒れたり審判にアピールしたりする事が多く、確かにそこでファールをもらってセットプレイがレッジーナの得点につながる唯一の可能性なのかもしれないが、前線にいる選手としては少し寂しい姿に映った。
後半に点を取られてからはレッジーナも攻勢に出るようにはなったのだが、ヴィオラも厳しいマンマークで対抗したために中村にかえってボールが渡らなくなり、ただ右往左往するだけになって15分に交代してしまった。
とにかく、今日の試合についてはキャプテンとして出場したディリービオの気迫がフィオレンティーナ全体に乗り移り、プレイの連携と言う面では誉められたものではなかったが、プレスの運動量でも1対1でもレッジーナを上回った事が、結果的に勝利につながったと言えよう。レッジーナはまあ次に向かって切り替えるしか無い。