開幕の戯言

いよいよ明日から2005年のJリーグがスタートしますね。
今年のJ1の展望については、既にアクションのコラムに書いたように、やはり横浜と浦和を軸に進んでいくように思います。ただ、横浜はACLや代表戦といった過密日程、浦和はサブメンバーが出てチームの質を保てるのかという点で不安が残るのも事実です。
2番手としては、選手層と実績から考えて、磐田とガンバ、鹿島、東京Vを挙げたいと思います。磐田は大量補強した選手を山本監督がどうチームとしてまとめ上げるのか、ガンバはもはや芸風といってよい勝負弱さをどうやって払拭するか、鹿島は課題の得点力不足をアレックス・ミネイロで解決させる事が出来るのかが課題と言えそうです。そしてゼロックスでワシントンショックを他のJ1チームに与えたヴェルディですが、やはり選手層や経験といったものでは足りない部分があるので、1シーズンを通して安定した成績を出せるかどうか。
次に来るのがFC東京、名古屋、千葉、新潟、広島あたりでしょうか。千葉は主力選手が抜けましたが、北朝鮮を見れば分かるとおり走れるチームはそうそう負けないものですからね。新潟と広島は、戦術的に整っているところに弱点を補う補強をし、チーム力が確実にアップしそうです。また、中部地域での盛り上がりという点では、名古屋にはそろそろ優勝争いにからんで欲しいところなんですけどねえ。このあたりのチームが優勝するには、どこかで連勝を続けるような勢いが欲しいところです。
そして残留争いについてですが、今期は下位チームがかなり弱点を補う積極補強をし、J2からの昇格組である川崎と大宮もジュニーニョやクリスティアンといった強力な外国人FWがいるなど、なかなか「ここは苦しいだろう」という予想がしづらいです。ぶっちゃけ、戦力が整っている川崎を除く(笑)残りのチームで団子状態になるんじゃないかと思いますね。
J2は、やはり京都を軸に仙台、福岡、山形といったところが第1グループでしょうね。そこに上位チームからの積極補強が目立つ甲府、湘南あたりがからんで来るような気がします。徳島と草津の昇格組も、練習試合で好成績を挙げているだけに、単なる新入生で終わらない勢いを感じますからね。こちらも本当に楽しみです。
もう一つ大きな話題として、国際サッカー評議会(IFAB)で協議されていたサッカールールの変更が決定しましたね。これについては大住さんの解説を読んでいただければそれで十分ですが、やはり噂のオフサイドルールの変更は実現されなかったようで。
しかし、スカパーのFootball
Anti-Climaxでもモットラムさんによる審判方法の解説をやってますけど、手足こそ使わないものの、技術、判断、体力とほとんど選手と同じような点でスキルが求められる、本当に大変な仕事ですよね。W杯の決勝で笛を吹く事を想像したら、まだ清水の舞台から飛び降りるほうが楽なような気がしますです(笑)。