イタリア セリエA第22節 フィオレンティーナ-パレルモ(1-2)

その中でも特に心配な中田が出場した前半のみの観戦。
ヴィオラは早速ポジノフがミッコリと2トップを組んで登場。中田は3ボランチの右として先発し、試合開始から運動量豊富に動き回ってたくさんボールに触り、精度の高いパスを何度も前線に通して良いリズム。
しかし、ゾフ監督の方針なのか、戦術的な浸透がされていないのか、シリア戦の日本並みにDFラインが低くてマークが徹底されておらず、がっちりボールをキープするタイプでない2トップが孤立し、苦し紛れのワンツーで崩そうとするもののコンパクトに守るパレルモの守備陣を破れず、中田も相手のカウンターに忙殺される事が多くなり、それにつれてプレイの精度もだんだん落ちてしまっていた。そして後半からはヨルゲンセンと交代。
中田自身のプレイのキレが徐々に戻りつつあるのを確認できたのは収穫だったが、ヴィオラのチームとしては、ポジノフとミッコリの2トップで行くならば、もっと全体をコンパクトにしなければ才能の持ち腐れになってしまうし、リガノを加えれば3ボランチか3バックのどちらかを放棄せざるを得ず、これからどちらの道を選んで立て直してくるのかが見ものである。