天皇杯準決勝 東京V-G大阪(3-1)

不人気チーム同士の対戦とは言え、大阪勢が出ていて7000人余りとはあまりに寂しい長居スタジアムでの一戦。ヴェルディは平本と飯尾の2トップの下に山田と小林が並ぶ1ボランチの3-5-2、ガンバは大黒が欠場したために吉原とフェルナンジーニョの2トップで、2列目が二川、橋本、渡辺と並べてシジクレイと宮本の位置を入れ替えた3-5-2の布陣で臨む。
試合は予想に反してガンバがボールを支配する展開で始まる。宮本を中心とした3バックがかなり高い位置を保ち、ヴェルディのパス回しをことごとくカットして攻撃につなげて来る。しかし、ヴェルディもガンバの攻撃の核であるフェルナンジーニョを徹底的にマークし、攻撃を遅らせている間に守備を整えるシステムが機能してガンバにシュートの機会を与えない。
そして15分、ヴェルディはカウンターから二川の裏に抜け出た飯尾に長いパスを通し、そこからのクロスに渡辺の頭越しに飛び込んだ小林がヘッドでゴールに叩き込んでヴェルディがワンチャンスで先制する。さらに25分には、二川のスローインを宮本が頭で返そうとしたボールを拾われ、最後はフリーの平本にシュートをぶち込まれてあっけなくヴェルディに2点目を決められてしまう。
その後はガンバがヴェルディ陣内に攻め込んで点を返そうとするものの、ラストパスやクロスの精度が低くて人数をかけて守るヴェルディの守備を崩す事が出来ない。逆に、相馬や飯尾などにサイドを何度も崩され、そこからのこぼれ球を拾われてシュートまで持っていかれる場面があまりにも目立つ。
後半からは、ガンバは宮本を下げてシジクレイをCBに戻し、児玉を左サイドに入れて二川をトップ下にする布陣に変更する。これが功を奏して二川のパスなどから立て続けにチャンスを作るのだが、吉原がどうにもこれを決める事が出来ない。そして案の定、14分にCKからヴェルディの米山が実好にマークを受けながらヘッドを決めてほぼこれで勝負あり。ガンバは松波を入れてパワープレイ気味に試合を進めるものの、37分にCKから松波が1点返しただけで反撃も終了、ヴェルディが元日の決勝に駒を進めた。
ガンバの失点は全てが個人のミスからではあったとは言え、前半の二川と渡辺というサイドが守備的に全く機能せず、宮本によって高い位置を保っていたガンバのDFラインが下がりながらの対応に追われるという悪循環を生んでしまっていた事がリズムを悪くしていたのは間違い無い。攻守の切り替えもヴェルディに比べると遅かった。ただ、後半はかなり内容が良くなっただけに、西野監督の前半の愚策が本当に悔やまれる。吉原もこれだけ決められないのでは大黒のサブはやむを得ない。
それに対してヴェルディは、フェルナンジーニョのマークやサイドのカバーといった守備機能が最後まで衰えず、ガンバのミスを見逃さずに点を決めるなど組織と集中力で完全にガンバを上回った。決勝は浦和を破った磐田との決戦となったが、この日の試合運びを見る限りではまだ本調子とは言えない磐田に勝つ可能性は十分にあると言えるだろう。元日が本当に楽しみである。

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