天皇杯準々決勝 浦和-FC東京(2-1)

満員の埼玉スタジアムで行われた因縁の対決だが、残念ながら両チーム共に怪我人が多くてベストとは言えないメンバー。浦和は東京対策として4-3-1-2気味の布陣で、CBに堀之内が入り左SBに平川、3ボランチは三都主、鈴木、山田と来て2トップが永井と田中、トップ下が長谷部というメンバー。東京は左SBが前田、CBに藤川とジャーン、ボランチの一角に宮沢が入り、馬場、ルーカス、石川が善戦に並ぶおなじみの4-2-3-1。
試合は浦和のフォーメーション変更に戸惑ったFC東京を浦和が圧倒する。浦和は2トップの活発な動きに中盤はもちろん、ネネやアルパイまでが機を見て攻撃参加して数的優位を作り出し、そこから永井のドリブルなどで軽々とFC東京のゴール前までボールを運ぶ。しかし、最後のところでコンビネーションで崩しきる形が少なく、不正確なミドルシュートに終始してしまってもったいない試合展開。
20分ごろからはようやくFC東京も守備のバランスが改善され、石川や馬場といったサイドの選手に存在感が出始める。そこからは、しばらく互いに相手のDFラインの裏のスペースを突く早い攻撃の応酬になるのだが、30分を過ぎるとペースが落ち、ボールの流れが比較的ゆったりとなって試合は膠着する。最後はまた浦和が盛り返したものの得点にまでは至らずに前半終了。
後半に入ると、サイドチェンジを有効に使ってFC東京の守備の薄いサイドを攻める浦和が何度もいい形を作る。しかも、守備のスライドで空いたスペースに浦和の選手が上がってくるために、セカンドボールも浦和が拾って波状攻撃につなげて来る。しかし16分、カウンターから右にいた石川へサイドチェンジ、これを石川が左隅に決める見事なミドルシュートで逆にFC東京が先制してしまう。
だが浦和もこの試合は意地を見せ、19分に右サイドから永井がドリブルで深い位置まで持ち込み、その折り返しを狙った田中のシュートが相手DFに当たってコースが変わり、ボールはそのままゴールの中へ。これで勢いづいた浦和はさらにペースを上げ、中央を固めるのに精一杯のFC東京を内から外から攻め立てる。FC東京はたまらずケリーを投入するが形勢を変えるまでには至らない。
それでもFC東京は何とか耐え、逆に35分ごろからカウンターを返せる場面が出始め、ケリーのバーに当たるシュートなど惜しいチャンスを作り始める。しかし試合の流れとは逆に点が入るのがこの試合で、40分に右サイドでのワンタッチのうまい崩しから最後に永井がクロス、これが逆サイドにいた三都主の足元まで流れ、三都主はこれを落ち着いて流し込んだ。後は浦和が落ち着いて守りきって、ようやくFC東京に雪辱を果たした。
今日の浦和はもう絶対に天皇杯は取るんだという気迫に溢れ、選手が常に前への意識を持ってプレイした事が、今まで跳ね返されつづけたFC東京の守備を破った要因になったのは間違い無い。FC東京は、途中まではまさに狙いどおりの試合展開だったのだが、ベストじゃない左のSBで好調の永井を止められなかった事が致命傷となってしまった。しかし、浦和もチャンスを作った数の割に取った得点が少なく、エメルソンが居ない場合の前線のコンビネーションや崩しの形がもっと必要になって来るだろう。

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