イタリア セリエA第16節 フィオレンティーナ-キエーボ(2-0)

得点経過は省略。
ヴィオラは濡れたピッチでありながら、君らはオランダかと言いたくなるような、ワイドに開いたポジションの間をワンタッチパスとサイドチェンジで展開するサッカーをやろうとしていて、前半の最初はミスばかりになって大丈夫なのかと思ったのだが、そのうちイタリアの本能を思い出してか1対1での厳しさが蘇り、それにつれてキエーボが消極的になってしまったのがこういう結果につながったと言える。
その中で、中田は右ウイングとしてのポジションで出場したのだが、やはり相変わらず中へ入りたがる癖を見せて、監督の指向するサッカーと違う方向を見ていたのが気にかかる。後半は指示があったのかサイドにいる場面が増えたのは確かだが、身体能力やテクニックが足りないだけにサイドでは厳しいという評価をされても仕方の無い出来だった。パスセンスはらしいところを見せていただけに、ボランチで働くべきだと思うのだが・・・
ただ、運動量自体は好調時のレベルに近いところに戻っているようだ。しかし、今日スタメンとして出場したポルティージョが結果を出した事で、ミッコリなどとのポジション争いが激化してしまうのは避けられないだろう。ジーコが代表への定着に関して出場時間を問題としているだけに、中田がヴィオラでのポジション選択に関してどう判断するのかに注目が集まる。